将来的に,すべてのOSを(驚くべきことにリナックス自体をも)食ってしまうかもしれない,そのOSが,ミドリだ。その生命力と繁殖力は,地球を覆う「緑」,の名のままに。
トランスメタ社は,モバイル機器バージョンのリナックス OS,「ミドリ」をオープンソースとしてリリースした。日本語の「緑」を語源とするミドリは,電力消費を抑え,8MBのフラッシュメモリ内で稼働する。
ノートパソコンなどのモバイル機器の心臓として大きな注目を浴びていたクルーソーへの注目も一段落,地道な成長と発展を遂げる時となっている。だが,クルーソーでちょっと意外だったのは,モバイル機器ではなく,サーバー機器としての需要があるということだった。年がら年中稼働しているサーバーだからこそ,消費電力が抑えられれば,電気代も節約は大きい。ミドリのキャラはどぉよという話はまぁ置いといて(^_^;),クルーソーとミドリがつくる世界は,ほかのチップの価値観とはまっ,たく,違う。
個人が,たとえばライブでMP3ストリーミングを行ったり,24時間音楽を流し続けたり,ビデオを流し続けたりという常時「発信」を,皆が行う時が刻一刻と近づいている。たとえば東京めたりっく通信のmeta+のように(ZDNet Newsの記事)。膨大な数のサーバー,パソコンが起動し続ける。そのとき,クルーソー,ミドリという選択は,確かな意味を持つ。世界から緑が消えても,地球には,ミドリがある。
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